米国癌治療学会議報告(ASCO2020)におけるALA-PDSの医師主導臨床研究成果発表について
asco2020 米国癌治療学会議(American Society of Clinicasl Oncology Annual Meeting)において
帝国大学医学部付属病院が進めているALA-PDSに関する医師主導臨床研究(5-アミノレブリン酸を用いた簡易的がんリスク評価法の検討試験、
倫理審査委員会承認番号:17-138、研究責任者:山内良憲医師)の成果の第一段階として、肺がん患者を対象とした研究成果が公開されました。
当該発表では、85名の肺がん患者を対象とした解析研究が報告されています。
演題番号:e21027
同報告書において、肺がん患者群では健常ボランティア群に比べ、尿中のポルフィリン代謝物が有意に上昇している事、さらにステージ0叉は
ステージⅠの早期肺がん患者群においても上昇することが確認されたこと、またPET-CT検査で陰性であった患者群においても上昇することから
ALA-PDSが非侵襲性かつ簡便ながんのリスク予測指標、あるいは早期診断の補助指標として有用性を示すエビデンスとなっています。
今後、その他のがんによる臨床研究成果が発表されることでしょう。